フランスのヴィンテージレザーカーコートです。
メーカーは国営会社に制服として多くの衣類を納入していた GVF で、おおよそ1950年代頃のお品とおもわれます。
GVF はとくに、質実剛健かつ堅牢なレザージャケットで高い人気を誇ります。
実用性の高い無駄のないデザインはミリタリーに通じ、ここ数年は日本でもより注目されるようになってきました。20世紀を代表する建築家及び工業デザイナーのル・コルビジェが愛用した EDF (フランス電力公社) のダブルブレストのものがよく知られており、GVF の象徴のようになっています。
ちなみにそのジャケットは巷で「コルビジェジャケット」と呼ばれていますが、ル・コルビジェは「ル」を含めての呼称であるため、個人的にはそこそこの違和感を覚えています。わたしは文化論が専門、本職で、文学の領域でガルシア=マルケスを「マルケス」と略すひとがあまりいないようにル・コルビジェを「コルビジェ」と略すひとにもあまり会いません。それゆえなんか変だなとおもっています。
こちらのお品はフライフロントでラグランスリーブの仕様です。
チンストラップが付いており、襟を立てると非常にすっきりとした綺麗なシルエットになります。モーターサイクルジャケットのようです。
状態はとてもよく、欠品しがちなベルトも残っています。
細かくみると画像のように、右肩周辺にペンキが飛んだような小さな汚れがあります。両肘周辺は稼動にともなって他の部位よりも柔らかくなっています。袖先にわずかなダメージがあります。ライナーの左下にリペア跡があります。
その他には大きな問題がなく、着用感の少ない美品かとおもいます。
着用者は170cm / 62kgです。
表記はありませんが実寸でEU46程度の稀少サイズです。日本でのM-Lあたりのサイズ感であり、わたしも無理なく着ることができます。
デザインがよく質が高い、掘り出し物のジャケットです。とりわけバイカーやサイクリストの方にお薦めします。
こちらも近くオークションに出品予定ですので、下のリンクよりどうぞご覧ください。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/chimney1001
→thanks,sold!
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