BARBOUR のハイクラスモデル、THE MARK PHILLIPS です。
すでに90年代に廃番となっていますが、その名の通りにマーク・フィリップス大尉のシグネチャーモデルでした。
生産期間が短かったこともあり廃番となったヴィンテージの BARBOUR のなかでも稀少性が非常に高く、玄人好みの名作として知られています。
馬術のゴールドメダリストかつロイヤルファミリーの一員であったマーク・フィリップスのシグネチャーであるだけに細部まで特別な仕様となっています。
まず損耗しやすい箇所がレザーパイピングされています。これは通常だと BARBOUR 本社にリペアを申し込んだ際に施されるなかなかに高額な有料サービスですが、はじめから袖とポケット周りが補強されています。
さすがに専用のタグがつけられたスペシャルモデルなだけはあります。
そして乗馬用にサイドベンツが深くとられ、スナップボタンがダブルでつけられています。他のモデルと異なり脇下にベンチレーションがないのもマーク・フィリップス自身のこだわりなのかもしれません。
乗馬のためのさらなる特徴としてフロントの裾に可動式の風除けがつけられている……
はずなのですが、実はこちらのお品にはそれがありません。
本来だと左裾から右裾へとナイロンのフラップが伸びて、それを留めることで股下への雨風や泥の侵入を防いでくれます。
ただし画像の通りどちらのサイドにも切り取られたような形跡はないため、はじめからフラップも留め具もついていないイレギュラーな仕様だったか、公式もしくは専門業者によってリメイクされたかだとおもいます。同様の個体を他にもみたことがありますので、どちらにせよ公式の線が強い気がします。
風除けはおもしろいギミックなのでそれがないとやや淋しいですが、二輪車での着用が前提でどうしても必要だ、という方でなければ街着としての実用で支障をきたすことはまずないであろうとおもいます。この状態でも十分に BEDALE の上位互換としての機能を備えています。
着用者は170cm / 62kgです。
ちょうどよいサイズ感で、実寸で34-36インチのS程度の個体かとおもいます。
こちらは秋頃の販売を予定していましたが、試みに近くオークションに出品しようかと考えています。下のリンクよりどうぞご覧ください。
→thanks,sold!
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