1990年代の PATAGONIA のベストとシャツです。
私事ながら、このところにわかにBBQへの関心が高まっています。きっかけは不定期で参加させてもらっているテントサウナの集まりで、そこで味わった七輪での野外料理があまりにもおいしくて、これはぜひじぶんでもやってみたいと思い立った次第です。これまではせっかく北海道に住んでいるので野営の一つでも嗜まなければもったいないのではなかろうかと感じつつも仕事の大部分までが読書というような根っからのインドアな生活を長く送っていたこともありアウトドアにはとんと縁がなかったのですが、ここにきてついにBBQという新たな舞台にたどり着きました。それにともなって PATAGONIA や L.L.BEAN といったアウトドアブランドにもこれまで以上に興味が湧いています。
閑話休題、まずはフリースベストです。
こちらは1995年のお品で、P.E.F のシリーズのものとなります。“Performance Enhancing Film”、直訳すると「性能向上フィルム」なるメッシュ状の生地が裏に張られています。そのため、RETRO X のように毛足は長くありませんが、風を通さないので防寒性はそれなりのものとなっています。薄手なのでインナーとしてとくに重宝する一枚です。
とても綺麗な個体であり、サイズも万人向けな「L」です。このベストは切り替えの2トーンのものがほとんどなので、ブラックの単色はなかなかめずらしいとおもいます。背面の大きなポケットがハンティングベストみたいでかっこよいです。
次いでチェックシャツです。
こちらは1999年のお品で、PATAGONIA が定番でつくっているオーガニックコットンのシャツとなります。最高級の超長綿としてよく知られているピマコットンを用いた ”100% ORGANIC PIMA COTTON” のシャツです。そして ”MADE IN PORTUGAL”、このすこし後にはアジア生産かつピマ表記のないコットンのものが主流となるのでユーロ製のピマコットンのシャツは90年代後半の古き良き製品という感じがします。釦などの細部も現行のものとは違ってよい味があります。
使用感がほとんどない極美品です。落ち着いているのにかわいらしさがある配色、みつけたときにはかなりぐっときました。高密度でピマコットン特有の艶があり、肌触りもとてもよいです。この年代の PATAGONIA はデザインにも素材にも多様性があって簡素過ぎないので好きです。
ところで日本の古着界隈では90年代はオールドというような風潮もいまだありますが、90年代当時に70年代をヴィンテージ扱いしていたことをおもうと、30年近く経った90年代の製品もいまや立派なヴィンテージなのだとおもいます。どんどん時代は流れているのだなと隔世の感があります。
これらも近くオークションに出品予定です。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/chimney1001
→thanks,sold!
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