LeLinLien

欧州古着の蒐集と販売についての雑感

CHAMPION REVERSE WEAVE “1938” REPRODUCTION made in USA / チャンピオン リバースウィーブ 1st パテント モデル 限定復刻

 

CHAMPION のすこしだけめずらしいスウェットです。

1938年にはじめて製法特許を取得したリバースウィーブの原点である “1st PATENT MODEL” の80周年を記念して2018年にアメリカで復刻されたものとなります。

 

日本でも現行の ”TRUE TO ARCHIVES” というシリーズで1stの復刻が出されていますが、それは日本法人の独自企画で生産も日本で行われています。他方、こちらはアメリカの本社である Hanes Brands Inc が企画した “MADE IN U.S.A.” の限定商品です。日本国内では発売されなかったので基本的に流通していない、実はそこそこに稀少なスウェットかとおもいますが、たまたま new old stock と云うべき未使用品をみつけました。化粧箱に入ったギフト仕様で特別な商品であったことが窺えます。

 

1stモデルの大きな特徴は、前身頃も後身頃も袖も一体となっていて、一枚の布が脇で縫い合わされているという点です。シームレスなのでセットインスリーブともラグランスリーブとも違って肩の周りが独特の柔らかいシルエットになります。これが非常によいです。前後の区別がほとんどないパターンなのでV字のガゼットが背面にも付けられた「両V」の仕様になっています。the vintage な雰囲気があります。通常のクルーネックよりもボートネックに近いような広く開いた首元も実によく、襟の付いたシャツなどもレイヤードしやすいです。

 

その他の目につく特徴として、左の裾に復刻であることを示す ”1938” のパッチがあります (不要であれば糸を切って外してしまうのもよいかもしれません)。また、左袖におなじみの目玉のロゴがありますが、これもオリジナルにはなかったこの復刻独自のものです。けれども白黒のモノトーンというのがめずらしく、クラシカルな趣きで個人的にはとても気に入りました。パターン自体は当時のままであっても忠実再現のレプリカではなくこうした遊びが加えられています。日本企画のものとも差異化が図れてよいとおもいます。ちなみに首回りの内側もテープで補強されてオリジナルより丈夫になっています。

 

カラーはオートミールにグレーが混ざったような色です。12.5ozほどではないもののもちっとしてしっかりした生地感です。made in USA での復刻をとても大きな魅力と感じ、わたしも私物として一つ確保してしまいました。ヴィンテージではないのに愛着が湧きそうな一枚です。

着用者は170cm / 64kg、私物を着ました。同サイズのものをオークションに出品中です。

https://auctions.yahoo.co.jp/seller/chimney1001

→thanks,sold!

 

[Related Posts]

lapenseedansante.hatenablog.com

lapenseedansante.hatenablog.com