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欧州古着の蒐集と販売についての雑感

無題: パン屋のTシャツと、T1011について

 

日常で着る服では七分袖が好きです。

手首がきゅっと締まるのが嫌で、シャツでもいつも袖を捲ります。とくにカットソーを愛用しているのですが、仕事のときに上からジャケットを羽織ってもとても楽なので公私を問わずに高い頻度で着用しています。ただし七分袖であればなんでも好きと云う訳ではなく高密度で厚手のもの、そして丈夫なものしか着ないので意外と選択肢は限られ、なかでも次の二つをとても気に入っています。

 

長野の日用品店であるわざわざが東京のカットソーメーカーである yohaku に別注した「パン屋のTシャツ」です。パン屋における日々の作業に耐えられる衣服、というコンセプトゆえにとにかく丈夫でよい生地です。並みのTシャツやスウェットとはまるで違います。通常使用の範囲であれば十年はおろか二十年でも平気で活躍してくれそうな気がします。

サイズ感など全体のバランスもよいため主にこれ一枚で着るのですが、よく履くM47にも合わせやすくてとても重宝しています。複数枚もっていてほんとうに好んでいるもののただ一点、最初期から色落ちなど経年変化の大きい硫化染料で染められていてそれが好きだったので少し前に染料が変わってしまったことだけは残念におもっています。経年変化はこのシャツの大きな魅力でした。

 

こちらは CHAMPION のT1011シリーズのシャツです。yohaku の製品であるパン屋のTシャツは made in JAPAN ですがこちらも安心の made in U.S.A、現行の CHAMPION ながらアメリカ生産にこだわりつづけてくれているありがたいシリーズです。REVERSE WEAVE のスウェットやフーディを着ることはもうあまりありませんが、T1011は買い足しながらこれからもずっと愛用するだろうとおもいます。

ヘビーウェイトで肉厚な生地であるうえにバインダーネックなのでかなりしっかりとしたTシャツです。ラグランで七分袖のものはジャケットのインナーとして着ることが多いです。色はグレーとホワイトが好みです。定番中の定番、CONVERSE で云う ALL STAR のような存在なのでこちらはどうかいつまでもアメリカでの生産をつづけてほしいと願います。

 

快適さと簡便さを求めると七分袖のカットソーに落ち着いてしまい、そればかり着ることになるのもすこし考えものなのかなとちょっとだけおもっています。なんにせよ好きです。