スウェーデン軍のチェンジボタンジャケットです。
1950年前後のモデルで、ここのところめっきり出てこなくなってしまったお品です。
10年程前まではよくみかけたものですが、哀しいことにいつの間にかひっそりと絶滅してしまいました。
当時は趣味のよくない後染めのものも大量に出回っていたことを懐かしくおもいます。あのときピンクやパープルに染められた子達にもちゃんと買い手はついたのでしょうか。哀しいことです。
こちらはデッドストックです。
同色のグレイに塗られた半球ボタンはフランス軍からの流用です。画像のように裏面には「PARIS」の刻印があります。それがここではチェンジボタンとして用いられています。
このジャケットは、とくに国内ではみつからなくなってしまったものの、価格としてはまださほど高値で取引されるお品ではないかもしれません。より稀少で相場が高額なミリタリージャケットは枚挙にいとまがありません。
けれども個人的にはもしかするともっとも好きなジャケットかもしれません。
デザインとスタイリングのしやすさがとにかく気に入っていて、春秋には年季の入った私物をなかば無意識に選んで手に取ってしまいます。
こちらが私物となります。
デッドストックのものと較べると色落ちしてかなり淡いグレイとなり、雰囲気が随分と変わりました。
わたしも世を忍ぶ仮の仕事の際にはネクタイなぞを結びますが、服装について他者に口出しされることはまずありませんので、シャツの上から気ままにこれを羽織ることが多いです。
着用者は170cm / 62kg、サイズはどちらも「88」です。
デッドストックであればそこまで極端にインフォーマルな印象は与えないでしょうか。タイドアップしたとてやはりこのジャケットやM47、M35などを合わせたくなります。
個人的に思い入れのある一枚です。
こちらも折をみてオークションにお出しするか、他の方法でお譲りする予定でいます。