私物のご紹介となりますが、フランスの古いリネンジャケットです。
肩や袖の縫い方やボタンホールの処理などからおおよそ1930年代前後のお品かとおもいます。
古いリネンとしてはめずらしいベージュとグレーの中間色、現代で云うグレージュといった色味です。汚れも多くありますが、それらと相俟ってよりよい雰囲気となる味のある色で気に入っています。白いパイピングもアクセントとなっています。
裏地のない薄手のジャケットですが生地は丈夫でしっかりとしています。農夫の普段着用、もしくは軽作業用のジャケットだったのではなかろうかとおもわれます。左上がりの胸ポケットやラウンドした前身頃の裾などが特徴的です。
着用者は170cm / 62kgです。
以前はジャストでしたが近頃ではややタイトになってしまってさほど着る機会はないものの、さっと羽織って出掛けるのに重宝しています。サイズは若干小さいけれども手放さないで永く所有していようとおもう一着です。ちょうどいま、こういったリネンジャケットがまたみつかるとよいなと探している最中です。
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