南アフリカ軍のブーニーハットです。
ミリタリーハットのなかでもあまりみかけず、稀少性は高い部類ではないでしょうか。
鍔のしっかりしたバケット型のハットです。
まずもって特筆すべきはこの色味、齧歯目の沼狸ことヌートリアになぞらえられるやや艶のある深いブラウンでしょう。1970年代初頭に採用された、南アフリカ軍 (SADF, SANDF) を表象する独特なカラーです。このヌートリアカラーのシリーズは海外でも人気があり、もともと大国のようには放出が多くありませんが、未使用のハットはジャケットやパンツと較べても出回っていないようです。
今回は1985年と1992年のデッドストックをともに「60」のサイズで入手しました。
同型でサイズ感などおおまかには同じでありながら、細かくは仕様の変更があります。サイドのハト目やスナップの色が違います。鍔のステッチは90sのものの方が多くなっています。また、トップの生地も90sのものの方が厚めでややもちっとしています。
生地感の違いもあって80sのものの方がかぶりやすいかもしれません。
色味もデザインも、かなりよいハットだとおもいます。
個人的にもとても好きで、実は仕入れたものを一つ私物にしてしまいました。わたしは58cmのM相当の帽子をかぶることが多いのですが、このハットはややゆとりのある60cmの方がバランス的にしっくりきます。
デッドストックにこだわらずサイズも小さくてよいのであれば意外とみつかるものの、状態とサイズを定めて仕入れるのは非常に難しいハットです。次に60cm前後のものを入手できるのはいつになるか、なるべく定期的に探したいなと考えています。
こちらは近くオークションに出品予定ですので、下のリンクよりどうぞご覧ください。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/chimney1001
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