ルーマニア軍のスリーピングシャツです。
ボートネックのニットでよくあるように左肩がボタンで留められていて、襟を開閉することができる仕様になっています。
袖にもボタンがついており、パジャマというよりメディカルシャツのような印象です。
旧東側諸国の装備は放出が少なく謎に包まれているため、知られざるアイテムがたまにぽこっと出てきます。
こちらも近年になって流通しはじめたシャツであり、いまだロシア軍やチェコ軍のものほど定番化していないのではないでしょうか。
なお、さらにめずらしい型としてVネックもあります。
この型は現時点では国内でほとんど出回っていないようにおもいます。
こちらを検めてとくに感じたのですが、ルーマニア軍のシャツは縫製のレベルが非常に高いです。
裏側までこの丁寧さです。
表側とほぼ変わらない質であり、肩には補強のガゼットも当てられています。
定評のあるフランス軍を凌ぐほどに美しい縫製でおどろきました。
それぞれ私物の試着画像、着用者は170cm / 62kgです。
秀逸なデザインとカーキ系統の落ち着いた色味、個人的にはミリタリーのシャツのなかでもとくに好きな一枚です。
年代によってボタンやカラーが大きく異なるのでいろいろ集めたくなります。