フランス軍のM47ジャケットです。
こちらは前期型のなかでもとりわけめずらしい、平織り生地の個体です。
通常、M47前期の生地は厚手のコットンツイル (綾織り) ですが、派遣地と任務によってはざっくりと粗めで薄手の平織り生地、ホップサックのものが着用されていたようです。
暑い地域とのことですので、ジャングルの繁茂する現在のベトナム周辺、当時の仏領インドシナで試験的に採用され、なんらかの理由であまり定着しなかったのではないかと推測しています。ちょうどその頃に植民地統治が終っているのでその関係もあるのでしょうか。
ともあれ個体数は圧倒的に少ないためになかなかお目にかからないのですが、たまたま複数枚のデッドストックを入手することができました。紙タグものこったままの状態です。
不定期ながらいつもは「26」のサイズをメインに仕入れるのですが、今回はすべて「46」です。「26」と身幅は同じで、着丈などが長いつくりになっています。
画像のように肩を合わせて重ねてみると、後ろ身頃のレングスの差が6cmほどありました。
これによって着用感がずいぶんと変わります。
着用者は170cm / 62kgです。
わたしが着ると「26」はジャケット、「46」はハーフコートといった感じでしょうか。
お尻がすっぽりと隠れる長さで、着丈が長い分だけこのジャケットの特徴であるAラインのシルエットがより綺麗に出るようにおもいます。
レングスがすこし違うだけでまったく異なる印象になるのがおもしろいです。
こちらは近くオークションに出品予定ですので、下のリンクよりどうぞご覧ください。
→thanks,sold!
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