フランス軍のM47パンツです。
ひさしぶりにとてもよいサイズのものをみつけることができました。
1956年の支給品です。前期の中期などとも云われる、生地がホップサックのものなども出てきて仕様に多様性のある年代のお品です。全体に長期の保管にともなうわずかな汚れや擦れはあるもののまだ水は通されていないのでデッドストックとおもわれます。ダメージもなく、よい状態です。色味は濃いグリーン、トップボタンは剝き出しで二つとなります。
空挺部隊のモデルであるためサイズ表記はアルファベット+CMとなります。「84M」なので通常はレングスもウエストも「2」の「22」くらいの寸法で、それ自体が相当に稀少でほとんど出てこなくなってしまったゴールデンサイズながら、こちらはすこしだけ裾上げされてレングスがさらによい感じになっています。
M47の裾上げでは切り離して縫い直すだけというもったいない処理が為されることが大抵ですが、この個体ではありがたいことにストラップが丁寧に移植されて残っています。裾を絞るためのボタンも内くるぶしにきちんと付け直されています。縫い直した糸の色味は異なっているものの実際に着てみてもさほど違和感はないですし、よくみなければ気付かない程度にはうまくリサイズされています。
結果として実寸で総丈95cm/股下64cmであり、完全なるレングス「1」に生まれ変わっています (私物の後期「11」を測ってみたところ総丈94cm/股下65cmでした)。ウエストも元から82cmなので限りなく「11」に近いサイズ感です。前期「11」のデッドストックとなるとそろそろ10万円を超える値がつけられるようになりつつあるので、よくぞやってくれた、グッドジョブ、と自然なこの裾上げを讃えたい気持ちでいます。
状態もサイズも素晴らしい一本です。
こちらは近くオークションに出品予定です。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/chimney1001
→thanks,sold!
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